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町づくりへの参画(海士町子ども議会) その2
一つ前のnote記事の続きとなります。
子ども達は発表順に議員席に座ります。
各学校から立候補した子どもが議長を務め、[子ども議会]が始まります。
子ども達は、緊張しながらも精一杯、自分の提案を町長・町役場各課長に向けて発表します。
子ども一人ひとりの提案に対する町長や各課長のみなさんの聞く姿勢は、とても温かいものでした。
子どもの発表を、うなずいたり時には笑顔を表したりして聞いてくださいました。
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また、町長の答弁は、とても丁寧なものでした。
その中には、子ども達が「提案してよかった。」と思うことのできる答弁がありました。
例えば、子どもの提案に対して、町長は「役場でも参考にしたい。」や「町と連携協定を結んでいる団体と相談してみたい。」と話してくださいました。
また、実際に提案したことを実践している子どもには、実践してくれたことへの感謝の言葉もありました。
しかし中には、子ども達にとっては難しく、でも提案をする上で説得力を増すためには大切な観点についても町長は話をしてくださいました。
例えば、子どもの提案に対し、「補助金の財源や優先順位」について話してくださいました。
また「政策に反映するためには、もう少し詳しく考える必要がある。」と、具体的に検討するとよい項目についていくつか示してくださる場面がありました。
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左側には町議会議員の皆様
そして、町長の答弁からは何度か、「海士町らしさ」という言葉がありました。
子ども達は、「あんなことをやってみてはどうか。」「こんなものをつくってほしい。」というような提案をしますが、町長は「海士町らしさを考えると、こういった考え方もできる。」という話を返します。
確かに、子どもの考える「やってみればいいこと」「つくったらいいもの」は少し、都会的なものだったかもしれません。
考えようによっては、海士町らしさを薄めてしまうかもしれない提案を子どもも(関わる大人も)考えていたのかもしれません。
一生懸命提案する子どもに、精一杯の答弁をしてくださった町長から、町づくりについて考えるとよい視点をたくさんいただきました。
そして、子ども達の提案を聞く[交流促進課]課長からは、「皆さんの提案には、海士町が抱える課題の改善策がそれぞれにあるわけだが、違って見える互いの課題や改善策をつなげて考えることもできるのではないか。」という投げかけがありました。
これも、子ども達には少し難しい問いかけだったかもしれません。
しかし、この問いをもう少し考えさせることで、子ども達の提案が混ざり合い、より力強い提案に変化する可能性も感じました。
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町長や各課長の答弁を受け、この子ども議会の場が、子ども達の「成長の場」であることをあらためて強く関ることができました。
子ども議会に向けて、関わってくださったたくさんの方々に感謝します。
また、子ども議会という大きな舞台に向けて、精一杯準備・提案に取り組んだ6年生の子ども達に拍手を送ります。