見出し画像

教職員研修

職員会議の時間を使い、講師をお招きして[教職員研修]を行いました。

福井小学校の学校教育目標は、「豊かな心を育み 最後までやりぬく 主体的な児童の育成」です。
その中でも「主体的な児童の育成」に向けて、福井小学校では合言葉「やっか」を設け、様々な取り組みをしています。

この目標を掲げて動き出した福井小学校ですが、あっという間に半年が経ちました。
ここで、少し立ち止まって、「どうして主体的な児童の育成が大切なのか」について、社会の現状を見ながら今一度確認することがあってもよいのではないかと、この研修が企画されました。

講師は[一般財団法人島前ふるさと魅力化財団 教育魅力化事業部リーダー 宮野準也さん]にお越しいただき、「社会の変化と必要とされる力」と題してお話していただきました。

まずは、社会の流れ・変化が激しく動いていることについて、最新の情報を基に確認してくださいました。
例えば…、
・日本の人口が急激に減少し始め、様々な産業が人手不足を補うためにデジタル化を加速する。
・日本人の寿命は延びているが、企業の寿命は短くなっている。
→寿命が延びて働くことができる年数が延びていることを考えると、必然的に3~4回は転職することになる。

宮野さんからの様々な事例を聞いていると、「社会の流れ・変化が激しく動いている現象は、まさに目の前で起こっており、本当のことである。」と感じました。

明日、もしくは数日後に何が起こるか予測できないほど、社会は不確実さを増しています。
そのような中で、子ども達にはこれからの社会を幸せに生き抜いてほしいと考えます。

ここで、宮野さんは[経済産業省]が示している「人生100年時代の社会人基礎力」を紹介してくださいました。
『社会人基礎力』とは、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎力」のことを示しており、3つの能力・12の能力要素で示されています。
その3つの能力の一つに「前に踏み出す力(アクション)~一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力~」があり、その中の能力要素の一つに「主体性(物事に進んで取り組む力)」があます。
残りの2つの要素には、「働きかけ力(他人に働きかけ巻き込む力)」「実行力(目的を設定し確実に行動する力)」がありました。
 
宮野さんは、この資料を示しながら「この力(能力)は、まさに福井小学校が合言葉として取り組んでいる『やっか』ではないですか。」と教職員に確認してくださいました。
 
そして、最後に「先の見通せない社会に飛び込む子ども達を支える教育の役割とは?」という問いを宮野さんは教職員に投げかけ、研修は終わりました。

教職員の中には、情報量が多くどのような話だったか、そしてこれから何に取り組むかを整理するために考える時間が必要なものもいたのではないかと思います。
職員室内で、宮野さんから頂いた問いについて教職員がいろいろな話を繰り広げ、「教育の役割」にはどのようなものがあるのか自分なりの答えを持ち、日々の教育活動にあたっていきたいです。

研修後の協議より(宮野さんもまざって)

宮野さん、ありがとうございました。
また、福井小学校に遊びに来てください。