主体的な児童の育成を目指して(朝の過ごし方編)
先日、子ども達が自己記録の更新を目指して取り組んできた陸上大会が終わりました。
※予定されていた[島前陸上選手権大会]は、荒天のため中止になりました。
その代替として、[記録会]が設定され、同じ町内の海士小学校と一緒に記録会に臨みました。
次の対外行事として、[島前小中学校音楽会]が開催される予定になっています。
この音楽会で福井小学校は、毎年、「合奏」に取り組んでいます。
しかしここ数年は、練習時間の確保が難しく、参加する児童全員が習得までに時間のかかる合奏は、「合唱の方がよいのではないか…。」と検討されるようになっています。
そんな中、今年は1学期の段階で6年生から「今年も合奏がしたい!」という強い願いが聞かれ、音楽担当者を中心に話し合った結果、今年度も音楽会での発表は合奏に取り組むことになりました。
それでも、練習時間に限りがあることは間違いありません。
そこで、音楽担当者から提案がありました。
「朝の時間の過ごし方を選択制にしてみませんか。」
福井小学校の一日の生活時程は、[朝マラソン(体を動かし、脳を目覚めさせる)]の時間から始まります。
その時間を「選択制にしたい。」と言うのです。
つまり、「体(脳)を目覚めさせたい。」「持久力をつけたい。」という子どもは、朝マラソンに出ます。
「合奏の自分の演奏をよくしたい。」「みんなと演奏を合わせたい。」というように考える子どもは、合奏練習に出ます。
この考えは、本校の学校目標にある「主体的な児童の育成」に沿っています。
子どもが「考え、判断し、行動できる」という取り組みなので、音楽担当者の考えを取り入れ、やってみることにしました。
始まって数日ですが、「朝の活動をどうしよう。」と自分で考えて決めて行動する子どもの姿には、この取り組みの効果が表れているように見えます。
朝マラソンの様子からは、いつもより速いスピードで走っている子どもの姿を見ることができます。
また、合奏練習の様子からは、高学年の子どもが下の学年の子どもに積極的に声をかける姿を見ることができます。
また声をかけられた下の学年の子どもは、自分のできていないところを伝え、教えてもらいたいという姿を見せます。
自分は「こうしたい」「こうなりたい」という想いをもって臨んでいることがよく分かります。
このように、主体的な児童(自分で考え、判断し、行動できる児童)の育成を目指した取り組みは、今後の教育活動のいろいろなところで取り入れていきたいです。