生産者訪問ツアー
海士町の給食は、海士産の食材が多く使われています。いつも放送でお名前を聞く生産者さん。名前は知っているけれど、どんな人が作っているのか。給食センターの方、地産地商課やJAの方にお世話になり、生産者の方に会いに行ってお話を伺う「生産者訪問ツアー」を行いました。
ロドリゲスさんの畑
一か所目。この畑では、ナス・シシトウ・オクラ・キャベツ・カリフラワー・白菜等、いろいろな種類の野菜を育てています。
どんなふうに野菜を育てているのか、畑を見せていただきました!
野菜作りは、肥料をあげたり愛情をあげたりと、子どもを育てるような気持ちだとお話しされていました。
生産者さんが野菜を育てるときに困ったことがあったときには、地産地商課の天正さんや農業普及員の松本さんから、アドバイスをもらうことができるようになっています。
福井さんのしいたけハウス
「福井の福井智士さん」といえば…
しいたけ!にょきにょきと木に生えています。
しいたけの生産者、福井さんのしいたけハウスにお邪魔しました。
菌を植え付けてから、置いていた原木。
木の収穫から2年間経って、やっとしいたけが生えてくる状態になります。
原木を使って作るしいたけは収穫時期が限られたり、自然の影響も受けやすかったり、手間がかかるけれど旨味が違います。(給食のしいたけも本当に美味しい…)
原木を運ぶ作業に力が必要で、特に大変なのだと話されていました。
子どもたちも少し持ってみましたが、「えぐいって!」等と声を上げていました。
原木を置いている日陰にも連れて行ってくださいました。
雪野さんのハウス栽培
研究者をされていたご経験を活かし、3年前からハウス栽培を始められた雪野さん。
ハウスの中を見学しながら、お話を伺いました。
雪野さんが育てられているのは「ニラ」。
自分が食べたくて育てていたらこんなに増えて、給食にも出されることになったそう。
島でキュウリが取れなくなってしまう夏の終わりからの季節。フェリーで本土から取り寄せると新鮮な野菜が食べられない…
ハウスならではの野菜ということで、時期をずらしてキュウリを育てられています。
雪野さんのお話を聞いていると思わず、「育ったのを出荷するだけ」と感じてしまいそうでしたが、ここまで野菜が上手に育つには、研究があったからこそ。雪野さんのハウスの中は綺麗に整えられていて、野菜が立派に育っていました。
島にあるものを活かし、自然の中で育てる。
「作る人はいろいろな思いを持って作っているから、好き嫌いせんと食べてね」という生産者さんの声も聴きました。食べる人のことを思い、丁寧に育ててくださっています。
生産者さんの顔が見えて、これからの給食がさらに美味しくいただけそうです。生産者の皆様、いつも美味しい食材を提供していただきありがとうございます!